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【伊吹山 車中泊記録】夏の天の川と雲海を楽しむ!ドライブウェイ情報&観望レポート

伊吹山星空観望会
kirishima

夏の天の川を撮りたくて

今回の旅の目的は、夏の夜空に広がる 天の川を写真に収めること
夏は地球の公転の関係で天の川の中心方向を見られるため、星の数が多く夜空がとても豪華に見えます。反対に冬は天の川の端を眺めることになり、星の数も少なく少し寂しい印象。だからこそ、夏の新月の夜は天の川撮影に絶好のタイミングなのです。

2025年7月25日(金)、午前6時半に自宅を出発。途中で渋滞を避けつつ休憩を挟み、伊吹山ドライブウェイを経由して山頂駐車場に到着したのは正午を回っていました。


伊吹山へのアクセスと料金

伊吹山山頂駐車場へは、岐阜県関ケ原町から「伊吹山ドライブウェイ」を利用します。

  • 🚗 通行料金(普通車):3,500円
  • 🎫 割引情報:公式HPまたはLINEで友達登録をすると割引クーポンあり

※詳細は 伊吹山ドライブウェイ公式サイト をご確認ください。


伊吹山山頂駐車場に到着

山頂駐車場(標高約1,260m)は9合目にある広大なスペースで、夏季の週末やお盆期間は24時間開放。車中泊も可能です。今回は避暑も兼ねてここに宿泊することにしました。

伊吹山イヌワシ飛翔の図

到着早々、空には イヌワシのつがい。悠然と舞う姿に慌ててシャッターを切りましたが、猛禽類の撮影は本当に難しい…。平日ということもあり、名物の「イヌワシ撮影隊」の姿はなく、翌日の土曜日には大砲レンズを構える人々で賑わっていました。


山の上での過ごし方

お隣に駐車していたご夫婦は名古屋から避暑に来られたそう。私たちは翌朝に山頂登山を計画していたため、この日はのんびりと過ごすことに。

伊吹山は滋賀県の最高峰で標高1,377m。白い石灰岩の山肌が印象的で、『日本書紀』には日本武尊(ヤマトタケル)が伊吹山の神を討伐しようとして返り討ちに遭った伝承が残っています。

昼食は車の後ろにテーブルと椅子を広げてお弁当。食後は車中泊に備えて座席をフラットにし、マットやサンシェードを準備。アウトドアの設営は時間がかかりますが、それも楽しみのひとつです。


スカイテラス伊吹山での休憩と夕食

午後は「スカイテラス伊吹山」でクリームソーダを注文。涼風の中で味わうソーダは格別でした。

夕食も同じ施設で取ろうと17時に訪れましたが、すでに多くのメニューが完売。仕方なくラーメンをいただきましたが、旅のハプニングもまた思い出です。


星空観望会と霧に包まれた夜

夜は「伊吹山星空観望会」に参加。星空マエストロによる解説を聞きながら天の川を狙う予定でしたが、夕方から濃いガスに包まれ視界は真っ白…。幻想的な夕日は見られたものの、満天の星空は叶いませんでした。

深夜、ガスの切れ間を狙ってスマホアプリで天の川の位置を確認し撮影。肉眼では見えなかったものの、写真にはかすかに天の川が写っており大満足。今回のハイライトとなりました。


翌朝の雲海とコーヒー

夜は冷え込みが厳しく眠れず、気づけば朝6時半。残念ながら日の出は見逃しましたが、ガスの向こうには見事な 雲海 が広がっており、思わぬご褒美を得られました。

朝はコーヒータイム。山頂駐車場は火気厳禁のため、今回は ポータブル電源+IHコンロ を使ってお湯を沸かしました。自然の中で飲むコーヒーは、普段の3倍美味しく感じられます。


車中泊に便利な持ち物リスト

伊吹山での車中泊に実際に使って便利だったアイテムをリスト化しました。

  • ✅ サンシェード(目隠し&断熱効果)
  • ✅ マット&クッション(フラット化と快眠用)
  • ✅ ポータブル電源+IHコンロ(火気厳禁なので必須)
  • ✅ 保冷バッグ・簡単なお弁当
  • ✅ 折りたたみテーブル&チェア
  • ✅ 防寒着(夏でも夜は15℃前後まで冷え込みます)
  • ✅ スマホ星空アプリ(天の川位置確認に便利)

伊吹山の星空観賞・車中泊におすすめの時期

伊吹山は標高1,200mを超えるため、夏でも夜はひんやりと涼しく快適に過ごせます。ただし季節ごとに表情が変わるのも魅力です。

  • 🌌 7月〜8月(夏)
    天の川の中心方向を見られるベストシーズン。新月前後を狙えば、天の川がくっきりと浮かび上がります。避暑も兼ねて車中泊に最適。
  • ☄️ 8月中旬(ペルセウス座流星群)
    夏の夜空を代表する流星群。例年8月12〜13日頃がピークで、条件が揃えば1時間に数十個もの流星が観測可能。伊吹山の高地は空気が澄んでおり、流星群観察には絶好の場所です。
  • 🍁 9月〜10月(秋)
    空気が澄み、夜空がクリアに見える時期。紅葉も楽しめるが、この時期は 山頂駐車場が午後9時に閉場 となるため、夜遅くまで星空を楽しむ場合は下山が必須。夜間のドライブウェイは真っ暗でカーブも多いため、運転には細心の注意が必要です。
  • ❄️ 冬季(11月〜4月)
    ドライブウェイが冬期閉鎖となるためアクセス不可。ただし麓から眺める伊吹山の雪景色は絶景。

👉 星空を目的にするなら 7月〜8月、特にペルセウス座流星群の時期 が最もおすすめです。


周辺観光スポットおすすめ情報

伊吹山は自然や歴史に恵まれたエリアにあるため、周辺観光もあわせて楽しめます。

  • 🏯 関ケ原古戦場(岐阜県関ケ原町)
    伊吹山ドライブウェイ入口から車で約15分。天下分け目の戦いの地。資料館や武将ゆかりの史跡も多数。
  • 🛤️ 長浜(滋賀県長浜市)
    車で約40分。黒壁スクエアや長浜城歴史博物館、琵琶湖クルーズなど観光・グルメの両方が楽しめる街歩きスポット。
  • 🌿 養老の滝(岐阜県養老町)
    車で約1時間。日本の滝百選に選ばれる名瀑。夏でも涼しく避暑地として人気。
  • 🛶 琵琶湖(滋賀県)
    伊吹山の西に広がる日本最大の湖。湖畔のキャンプ場や道の駅も多く、車中泊旅との相性抜群。

まとめ

伊吹山は星空観賞だけでなく、雲海、夕景、登山、歴史スポット巡りなど楽しみ方が無限大の山。特に 夏の新月期やペルセウス座流星群の時期 は絶好の撮影・観望チャンスです。

ただし秋以降は駐車場が夜間閉鎖されるため、星空観賞後は真っ暗なドライブウェイを降りる必要があります。安全のためにも、無理のない計画を立てることが大切です。

今回の旅では満天の星空は叶いませんでしたが、伊吹山は何度でも訪れたくなる魅力的な山。
次回は8月にリベンジ予定。再び満天の天の川を狙いたいと思います。

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霧島@山好き
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無位無官の隠居暮らし
こんにちは、ブログ「やまのこゑ、いにしえの道」へようこそ。 昔から歴史が好きで、とくに人物の生きざまや、史実の裏にある知られざる物語に惹かれてきました。 このブログでは、そんな歴史の記憶をたどりながら、実際にゆかりの地を歩いて感じたことを綴っています。 時には山の中の城跡へ、時には町に残る史跡へ。 旅はあくまで、歴史に近づくための手段です。 一緒に「歴史の声」に耳を傾けていただけたら嬉しいです。
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